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まるで夢のよう・・・
2010年09月24日 (金) | 編集 |
赤い蛇
いや、悪い意味で

日野日出志「赤い蛇」

本日は日野日出志先生の「赤い蛇」をご紹介

こちらの作品は、元々ひばり書房で1983年に描き下ろしされたモノ
初っ端から 謎の詩人 シンイェ・アンツー の不気味な詩が

血を吐いた夜

血を吐いて倒れた夜に 夢を見た
夕日に浮かぶ電信柱 忘れ去られた影一つ
夕日が溶ける どろりと溶けて血の池地獄
地獄の中に誰かいる・・・

褪せた刺青 父の背か
ふるえて叫ぶは 母の声
抱き合う骨が 祖父と祖母
肉のかたまり 弟よ
あの呼び声は 妻と子ら

悲しくきしむ 骨と骨
愛して憎む 肉と肉
恨みつらみが 血と血と血

ぼくはおろおろ 池のまわりをぐるぐる回る
まわり回って もとの場所

血を吐いて倒れた夜に 夢を見た

シンイェ・アンツー 作 「血の詩集」より

インパクトあるんで全文書き写しちゃったよ

シンイェ・アンツー、検索しても無駄です
まぁ「民明書房」みたいなもんと思って下さい

内容は兎にも角にも夢のような話
夢って、いい意味だけじゃないよね

徹頭徹尾悪夢のような世界です
理不尽で不条理で、でも見ている時は何故か納得出来ている・・・
皆さん、そんな覚えってありません?

そんな悪夢を追体験出来る作品です
日出志先生の自伝的意味合いもあるそうですが

かなりグロテスクな作品ですので、
そういうのが苦手な方にはちょっとオススメ出来ないかも

そういえば余談ですが、
日出志先生の創作方法として

前半のネームを描いた時点でアシスタントに見せて、
先の展開を予想させる

→ そうして出た展開は、ぜってぇ使わない


ってのがあると、何かのインタビューで見ました

確かに意表を付いた展開にはなるんですが、

不細工な少女がイジメられる 

→ 少女が死に、皆が反省してイジメは良くない!と結論

ってのは、
流石に斜め上を行き過ぎだと思いました
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